大手消費者金融会社のアコムは、東京証券取引所第1部市場に上場する資本金638億円の大企業です。
同社の1月末の株価は2,388円ですが、1999年のピーク時の株価は14,830円を付けたこともあります。
そして、現在のアコムの筆頭株主は三菱UFJフィナンシャルグループでアコム株を36.9%保有しています。
従って、アコムは三菱UFJフィナンシャルグループの一員と言える会社なのです。
現在、三菱UFJフィナンシャルグループ傘下の三菱東京UFJ銀行と大手消費者金融会社のアコムは、個人向け無担保カードローン分野で殆ど同じ商品を取り扱うライバル関係にあると言えます。
つまり、今後は三菱UFJフィナンシャルグループのアコムの持株比率を50%以上に増やして、アコムの上場を廃止して両社を合併する可能性があると言えます。
三菱東京UFJ銀行の個人向けカードローン部門にアコムを吸収するか、アコムに三菱東京UFJ銀行の個人向けカードローン部門を吸収させるかの選択です。
また、三菱東京UFJ銀行の個人向けカードローン部門が500万円以上の大口カードローンを担当し、アコムが100万円以下の小口カードローンを担当するという棲み分けも考えられます。
いずれにしても、現在の体制は同じ金融持株会社の傘下に、全く同じサービスを持つ部門が2つ存在する訳ですから経営的には非効率と言われても否定できません。
従って、今後の展開を読み解く鍵は、三菱UFJフィナンシャルグループのアコム株の保有比率と言えます。
この保有比率は現在36.9%ですが、この比率が50%を超えると三菱UFJフィナンシャルグループがフリーハンドを得ることを意味します。
つまり、大手消費者金融会社アコムはバックに日本最大の金融グループが控えたことで資金調達や経営の不安は全く無くなりましたが、アコムの経営の独立性がどこまで継続されるかが大きなポイントと言えます。
今後、国内に於いてはスピードを重視した審査と融資体制で貸し出し金額を伸ばす必要がありますが、タイやインドネシアなどの海外での個人向けの無担保ローン事業の開拓にも注力していく必要があります。